
「光さんの贈りもの」
The gift HIKARU-san endowed us with
2013年10月。
林光さんが亡くなられて1年半あまり。
光さんが私たちに残した、
数々の言葉、演奏が2枚のCDと一冊の本になりました。

林 光(はやし・ひかる)
1931年10月22日、東京生まれ。東京藝術大学作曲科中退。
尾高尚忠、池内友次郎に作曲を指事。
1953年間宮芳生、外山雄三と作曲グループ「山羊の会」結成。
同年、「交響曲ト調」で芸術祭賞、1956年「オーケストラのための変奏曲」で第4回尾高賞、
1961年映画『裸の島』(新藤兼人監督)の音楽でモスクワ映画祭作曲賞、
1996年ヴィオラ協奏曲「悲歌」で第44回尾高賞など受賞。
作品は器楽曲、声楽曲、劇音楽、映画音楽など多岐にわたり、
合唱曲「原爆小景」をはじめ、社会的メッセージをもった作品も多い。
また日本語と音楽との自然な結びつきを探求。
オペラは『白墨の輪』『白いけものの伝説』『セロ弾きのゴーシュ』『森は生きている』
『吾輩は猫である』『変身』『三人姉妹』等々、30作をこえる。
日本オペラへの多大な成果により、
オペラシアターこんにゃく座の芸術監督および座付作曲家として
第30回サントリー音楽賞を受賞。
『私の戦後音楽史』(平凡社)、『日本オペラの夢』(岩波新書)、
『林光 作曲家の道具箱』(一ツ橋書房)など多数の著書のほか、
CD20枚+書籍1巻からなる『林光の音楽』全1巻(小学館)がある。
2012年1月5日没。享年80歳。
『光さんの贈りもの』 大原哲夫編
定価 本体3500円+税 ISBN 978-4-907523-00-8 C0073 ¥3500E
判型 B5変形 144ページ 函付き
CD2枚(各76分収録)
発行 大原哲夫編集室
印刷 凸版印刷
CD制作 福井末憲(ファインN&F)
編集協力 深水 郁 / 大原小夜子
校正 尾沢 孝 / 根本 明
ブック・デザイン 勝井三雄 / 石橋昌子(勝井デザイン事務所)
表紙装画 斉藤祝子
発売 2013年10月22日
書評、反響はこちらからご覧下さい。
書籍1巻とCD2枚
書籍目次
第1章/私のピアノ放浪記
林光、ピアノを弾きながらの講演を収録(2005年6月10日 東京・カスケードホールに
第2章/モーツァルトの仕事部屋
林光、ピアノを弾きながらの講演を収録(1990年11月4日 札幌共済ホールにて)
第3章/光さん自身のQ&A
2009年12月ごろに書かれた、林光書き下ろし未完自叙伝
CDの内容 (全153分)
以下のトラック番号で示した曲は、講演中に林光さんがピアノを弾かれた曲(部分曲を含む)。
◉私のピアノ放浪記 林光74歳、ピアノを弾きながらの講演
CD1
1.J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 前奏曲とフーガ
2.ベートーヴェン 「メヌエット」
3.ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
4.ヨハン・シュトラウス ワルツ「美しき青きドナウ」
5.ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
6.J.S.バッハ 二声のインベンション / モーツァルト ピアノ・ソナタ K545
7.ガーシュイン 「サムバディ・ラブズ・ミー」
8.ヨハン・シュトラウス ワルツ「美しき青きドナウ」
9.チャイコフスキー バレエ「白鳥の湖」
10.フベンティーノ・ローサス 「オーバー・ザ・ウェイブズ」
11.バルトーク ピアノ曲集「子供のために」より
12.林光 ピアノ曲「バルトーク先生にあいさつ」
13.林光 ピアノ曲「右と左と どちらがふし?」
CD2
1.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番「シャコンヌ」/林光編曲
2.アンコール曲・バルトーク 「豚飼いの踊り」
3.アンコール曲・林光 「メヌエット」
◉モーツァルトの仕事部屋 林光59歳、ピアノを弾きながらの講演
4.来年1991年は……(講演の冒頭)
5.モーツァルトの手紙
6.モーツァルト 歌曲「すみれ」 K476
7.モーツァルト ピアノ・ソナタ K331
8.モーツァルト ピアノ・ソナタ K545
9.モーツァルト セレナード「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K525
10.モーツァルト ピアノ協奏曲 第20番 K466
11.クレメンティ ピアノ・ソナタ 作品24-2
12.モーツァルト オペラ「魔笛」 K620 序曲



三省堂本店(神保町)4F音楽書売り場に『光さんの贈りもの』が平積みされています。
他に東京堂など全国の大きな書店に置いてあります。